人体の不思議
●リンパについて
最近ではリンパマッサージ専門店が増えていますが、それだけ多くの方々が痩せたい、たるみ、むくみを改善したいと美に対する意識が高まっていますね。立ち仕事やデスクワークで夕方になると足がむくむという方は少なくないようです。足は心臓より遠い位置にあって仕事終わりにはだんだんと血流が悪くなり、重力の関係により水分が足に溜まっていきます。これがむくみの原因ですが、なぜ朝になるとスッキリしているのでしょうか?
人の体には体重の約60%の水分が含まれていて、内訳として細胞内に約60%、血液が約8%
、間質液と呼ばれる細胞間には約32%あります。間質液には、動脈側の毛細血管から水や電解質などが流入し、静脈側の毛細血管から再び血管内に吸収され、血液との間で循環しています。しかし、この毛細血管への吸収は十分ではないため、リンパ管の助けを借りて回収されています。この循環が寝ている間に起きていて朝はスッキリしているんですね。ここでリンパ節の働きについて少し触れてみたいと思います。そら豆状の形をしたリンパ節は主に関節付近または脊柱間に多く存在しますが末端に伸びている毛細リンパ管から、毛細血管から流入した間質液を回収してリンパ節へと運ばれていきます。その際に異物や細菌、ウイルスも一緒に侵入してきます。でもご安心して下さい、大食細胞がやっつけてくれます。しかも複数のリンパ節の関所を通って静脈に注ぎ込まれるのでそうした仕組みのお陰で外敵の侵入が守られているわけですね。では、リンパの流れが悪くなるとどうなるのでしょうか?結合組織内に間質液が溜まっていきむくみが生じていきます。これが長期化していきますと結合組織が増えていき硬くなります。象の皮膚のように硬くなるわけですね。また細胞リンパ管の壁は薄く単層扁平上皮という内皮でできているため細胞間の接着が弱く、間質液が流入しやすくなっています。そのため、局所で細菌感染が起こって細菌が増加したり、悪性腫瘍ができた場合には、細菌や腫瘍細胞がリンパ管に入りやすくなるようですね。ですから、むくみを長期的に放っておくのは良くないようですね。
是非足もみ助で日頃の疲れを取っていただくようお勧め致します。